アンティーク業でのエピソードです。

あなたがアンティーク関係を扱っている方なら
よく知っているとは思うのですが
家具系など販売までに手入れが必要なものは
売値の大部分が修理コストなんですね。
7割が修繕費なんてことも珍しくありません。

なので修理依頼はほとんど利益が出ない
なかば無償サービスのようなものです。
もちろん、自社のものなら責任がありますから
利益あろうがなかろうが喜んでやりますが
そうでないなら本当にサービスです。

時計とか技術料を請求できる文化が
根付いてるところがうらやましいですね。

あるとき依頼者がもともと持っていた
アンティーク家具の修理を引き受け、
それを引き渡しに出かけたところ
店番から電話がありました。

修理費用が半分しか用意できないから
残りは後日という依頼者の要望を承諾したと。

何故そんな大事なことを勝手に受けたかも問題ですが
一番の問題は相手側に所有権がある品の修理の場合、
いちど品物を渡してしまうと金額が足りてなくても
差し押さえできないのです。

こちらが売った商品ならお金が足りない場合、
最悪あとからでも回収できるのですが。

つまり半額で引き渡してしまうと
相手が払う意思をなくしたときに
回収するのがとっても手間暇かかるのです。

長くなっちゃったので明日に続けます^^;